https://mainichi.jp/articles/20230510/k00/00m/010/278000c

 立憲民主党は10日、党本部で両院議員懇談会を開催した。4月の衆参5補欠選挙で擁立、支援した選挙区で全敗したことについて、泉健太代表は「国政選挙ではあと一歩であったにせよ、負けてしまった。衆院解散・総選挙がいつになるか分からない状況だ。みんなの力で党をさらに成長させていきたい」と語った。

 立憲は補選で、衆院千葉5区、山口4区、参院大分選挙区で候補を擁立し、衆院山口2区でも立憲県連顧問の無所属候補を支援したが全敗した。統一地方選でも、与野党全面対決となった北海道知事選で敗れたほか、地方議会選挙でも伸び悩んだ。

 2021年に代表に就任した泉氏にとっては、22年参院選に続く国政選挙での敗北となり、党内では執行部の責任を問う声も上がっている。

 党内では、統一選と補選で躍進した日本維新の会との関係を巡っても意見が分かれている。維新の影響力が強い関西でしのぎを削ってきた立憲議員を中心に維新との「決別」を求める声があり、維新との協力関係を維持したい執行部との間で意見の隔たりがある。

 立憲は12日、全国幹事長・選挙責任者会議を開き、地方組織の意見を聞いた上で、早ければ月内にも選挙結果を分析した総括をまとめる方針。