日本音楽著作権協会(JASRAC)は5月24日、2022年度の事業内容を報告した。楽曲の使用料徴収額は1290億1000万円、分配額は1256億4000万円といずれも過去最高になった。

 使用料徴収額は、21年度に比べて122億8000万円増えた。サブスクリプションサービスや動画投稿サービスが好調だった他、コロナ禍の行動制限が緩和されて演奏会なども大幅増となった。

 JASRACはデジタル技術の活用を進めている。22年10月にはブロックチェーン技術を使った存在証明機能とeKYC機能を備えた楽曲情報管理システム「KENDRIX」のサービスを開始。23年2月と3月にアップデートを行い、作品届提出機能や登録可能な音声ファイル形式の追加を実施している。

 権利者へ送付する分配明細書のデジタル化も進める。システムは22年度中に構築済みで、6月分配期から稼働する予定だ。

ITmedia
2023年05月24日 21時58分
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