ウクライナ南部ヘルソン州のカホフカ水力発電所で起きたダム決壊で、同国の保安局(SBU)は9日、ロシアの破壊工作グループが爆破したことを示す電話を傍受したと明らかにした。ロイター通信が報じた。

 SBUがSNSで公開した音声では、男2人が「あれは我々のグループだ。ダムで人々を恐怖に陥れたかった」「計画通りにいかなかったが、計画以上のことをやった」などとロシア語で会話している。SBUは「発電所が占領者の破壊工作グループによって爆破されたことを裏付ける」と訴えた。

 一方、核実験などの監視をしている北欧の研究機関「ノルウェー地震計アレイ観測」(NORSAR)は7日、ダム決壊直前に爆発が発生したことを示す振動を検出したと発表した。振動はマグニチュード1から2程度で、現地時間で6日午前2時54分に検出された。ウクライナ大統領府は、午前2時50分頃に爆発があったと発表していた。

https://news.yahoo.co.jp/articles/bc8b52431b24ab4b5f8988d788b6847721a906fc