「さぁ、追徴課税をとるぞ」と息巻く税務調査官が一転…調べる気をなくす「調査対象者のひと言」【元税務調査官が暴露】
CGO 秋山 清成2023.6.12
https://gentosha-go.com/articles/-/51804
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■税務調査を早く終わらせる“たったひとつの言葉”

・税務調査官は「反抗的な態度」に慣れている

税務調査のとき、調査官に対し「怒る」「文句を言う」「書類提示の拒否をする」「脅迫じみたことを言う」は得策ではありません。

ましてや「訴える」などと協力的ではない態度をとると、逆に「ここには何かある。不正を隠したいから調査に協力しないのだな」と、税務調査官の本能に火をつけてしまうことに。

反抗的な態度に調査官は慣れているので、平然としているでしょう。なかでも調査官と同年代か、年下の相続人が非協力的だと、「たまたま資産家の家に生まれただけなのに」「とことん調査するぞ」という気になってしまうのは、人として素直な反応です。

■調査官が一番ガッカリする言葉は「どうぞ、どうぞ」

・一方、調べる気がなくなるのは、「どうぞ、どうぞ」と大らかで協力的な態度の相続人です。

通帳や帳簿はもちろん、机や金庫の中も「どうぞ、どうぞ」と言われると、「何も隠していないんだな」と思います。

調査官は調査先に行くまでの間に、多くの時間をかけて資料を収集し、「さぁ、追加の税金をいただくぞ」という気持ちで調査に行くのですが、「どうぞ、どうぞ」と言われると逆にガッカリしてしまうのです。

質問にメインで答えるのは子どもより配偶者がよい
調査時に、「誰に文句を言われるか」で、調査官の奮起具合が治まることがあります。

相続税の調査を受けるのは資産家が多く、その際、亡くなられた夫の妻が多少文句を言っても、「今までご主人と共に苦労してこられたのだろう」と、多少の譲歩があります。

秋山 清成
秋山清成税理士事務所
税理士