※6/21(水) 18:29配信
産経新聞

東京都は、大型トラックに派手なデザインの看板や電飾を施し、大音量で夜の店を宣伝する「広告宣伝車」への規制強化に乗り出す。すでに条例で都内ナンバーの車両には規制の網をかけているが、都外ナンバーの車両が流入し、苦情が相次いでいるためだ。都は条例の適用対象拡大に向け、28日に都の広告物審議会に諮問し、今年度中に結論を出す方針だ。

「30歳以上限定ホストクラブ」「年間1億円プレーヤー」-。こうした文言とともに、ホストの写真などが派手にあしらわれた広告宣伝車。「もっと稼ぎたい!」「お金超大好き!」などと高収入をうたい、若者向けに水商売や風俗店への就業を誘うものもある。

国内屈指の繁華街、新宿・歌舞伎町の入り口に位置する西武新宿駅前の細い一方通行道路は広告宣伝車の巡回ルートとなっており、日没近くになると車列をなして通りを埋めつくす。仕事で新宿を訪れたという会社員の女性(44)は、通り過ぎる車両を見ると「いつも目障り、耳障りだと感じていた」と話す。

「新型コロナウイルス禍を経て街に人が戻ってきたことで、広告宣伝車も再び目立ち始めたようだ」。都の関係者はこう分析する。

都などに寄せられる苦情は「渋滞を助長している」「目がくらんで運転が危ない」といった交通に関するもののほか、「売春まがいの内容もあり風紀が乱れる」「子供に見せたくない」など景観や公序良俗に関するものも多いという。

都は平成23年から、屋外広告物条例で審査制度を設け、都内ナンバーの車両は過度なデザインや発光を認めていない。だが、規制できない他県で登録された車両については、条例の「抜け穴」となっている。

都が今年2月、新宿と渋谷で行った調査では、確認された計74台全てが神奈川県や千葉県など都外のナンバーだった。

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