※7/16(日) 5:00配信
朝日新聞デジタル

 ゼネコン大手の清水建設の男性社員(当時29)が2021年8月に自殺し、今年5月に労災認定されていたことが分かった。長時間の残業をしていたが、勤務時間に関する記録を操作し、過少に申告していた。時短目標の達成が評価の対象になると上司から伝えられたことが影響した可能性があり、会社は実際の労働時間を把握できていなかった。

 男性は東京都内の独身寮で亡くなった。遺族から仕事が原因ではないかと指摘を受け、会社は21年11月に外部の弁護士3人による特別調査委員会を設置。22年3月に、長時間労働が原因だったとする報告書をまとめた。会社は翌月、遺族に謝罪して和解した。

 報告書や遺族によると、男性は東大工学部を卒業後、16年に同社に入社。20年に下水処理施設の工事を手がける東京都江東区の作業所に配属され、工程の管理や下請け会社との調整などを担った。

 同社では労働時間は自己申告制だった。それとは別に個人の業務用パソコンのログオン・ログオフ時刻も自動的に記録され、上司が両方に差異がないかを確認していた。

 しかし、自分のパソコンでログオンしたまま、共用パソコンなどにも自分のIDでログオンしたうえでログオフすると、その時刻が記録され、自分のパソコンで仕事を続けても記録が残らない仕組みになっていた。作業所の社員約10人のうち、男性を含む3人がこうした操作をしていた。

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