【カイロ、ロンドン=共同】イラク外務省は22日、北欧デンマークの首都コペンハーゲンにあるイラク大使館前で、イスラム教の聖典コーランとイラク国旗が侮辱される事案があったとして非難声明を出した。中東メディアによるとイラクの首都バグダッド中心部では22日未明、抗議のデモ隊がデンマーク大使館に押しかけようとする騒動があった。

デンマーク公共放送によると、地元警察は21日午後にイラク大使館前で「本」が燃やされたことを確認したが、コーランかどうかは不明とした。イラクなどでは、デンマークの極右団体がイラク大使館前でコーランを燃やしたと報じられた。

イラン外務省報道官も22日、「デンマーク政府はコーランに対する侮辱を防止し、侮辱した者を罰する責任がある」との声明を発表。イランの最高指導者ハメネイ師は、コーランを侮辱した者に対して最も厳しい刑を科すよう求める談話を出した。最高指導者事務所が発表した。

北欧ではスウェーデンで20日、男性がコーランを踏み付け、イスラム諸国が「侮辱行為」と強く反発、外交問題に発展している。

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