福島市で酒を飲んだ状態で車を運転し、原付バイクと衝突して運転していた男性を死亡させたうえ、逃げた罪に問われていた被告の男に、25日、懲役4年6か月の実刑判決が言い渡されました。

判決を受けたのは、福島県会津若松市の無職・栗城裕(くりき・ひろし)被告(35)です。

判決によりますと、栗城被告は今年4月、酒を飲んだ後に普通貨物自動車を運転し、福島市南向台で当時76歳の男性が運転する原付バイクと衝突して男性を死亡させ、逃げました。

これまでの裁判の中で、栗城被告は起訴内容を認め、飲酒運転のきっかけは交際相手との「花嫁衣装」をめぐる口論だったと明らかにしていました。

25日、福島地裁で開かれた判決公判で、三浦隆昭裁判官は「飲食店で飲酒した後、帰宅するためという必要性、緊急性もない動機に酌むべき点はない」とし、「落ち度のない被害者の死という結果は取り返しがつかない重大なもの」と指摘しました。さらに、「被告には平成25年(2013年)以降、酒気帯び運転、無免許運転、速度超過など罰金前科3犯があり、交通法規軽視の態度は根深い。被告人の刑事責任は重大であり、相当期間の実刑は免れない」と指摘しました。

一方で「車両の任意保険により補償がなされる見込みがあることや、母親が証人として出廷したこと、被告が謝罪の手紙を書き、反省の言葉を述べていることなど酌むべき事情も認められる」として、栗城被告に懲役4年6か月の実刑判決を言い渡しました。(求刑は懲役5年)

判決のあと、弁護側は取材に応じ、「今後は被告と話し合ったうえで控訴するか決めたい」とコメントしました。

▼【写真を見る】事件現場と栗城被告
https://newsdig.ismcdn.jp/mwimgs/d/c/680w/img_dcc9d74110b6d737674bfed9dc76b560166185.jpg
https://newsdig.ismcdn.jp/mwimgs/1/0/680w/img_109b10f1593ad6f4ff659f25db4b25f1196658.jpg

7/25(火) 15:21 テレビユー福島
https://news.yahoo.co.jp/articles/e6eba4f209e33e1dae897901949feaa51eeca287