殺人事件の被害者遺族をSNSで侮辱したなどの理由で訴追され、裁判官をやめさせるか審理されている仙台高裁の岡口基一判事の弾劾裁判が開かれ、弁護側は、岡口判事が来年3月の任期満了に伴い、裁判官を辞職することを明らかにしました。

岡口基一判事(57)は、東京・江戸川区で高校生の岩瀬加奈さん(当時17)が殺害された事件について、2017年、ツイッターに事件の判決文を閲覧できるウェブサイトのURLとともに、「無惨にも殺されてしまった17歳の女性」などと投稿しました。

さらに遺族が投稿に抗議した後、2019年の岩瀬さんの命日には「遺族の方々は俺を非難するようにと東京高裁に洗脳された」などとフェイスブックに投稿しました。

こうした行為が裁判官としての威信を著しく失う非行に当たるとして訴追され、裁判官を辞めさせるかどうか裁判官弾劾裁判所で審理が行われています。

きょうは弁護側が冒頭陳述を行い、裁判官が10年ごとに裁判所に提出する「再任希望」の届け出について、岡口判事が提出せず、来年3月の任期満了をもって裁判官を辞職する方針であることを明らかにしました。

岡口判事は「刑事事件の被害者遺族である岩瀬様ご夫妻及びそのご親族に対し、不快な思いをさせたことについて責任を取る」とのコメントを発表しています。

任期満了で裁判官の地位を失った際、弾劾裁判が結審していなければ、裁判は打ち切られることになります。

TBS 2023年7月26日(水) 19:26
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※関連ソース
岡口判事「再任希望せず」 SNS投稿巡る弾劾裁判
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUE2693M0W3A720C2000000/

※関連スレ
【白ブリーフ】東京高裁・岡口裁判官「高裁長官にツイッターやめるよう脅された」 9月11日、最高裁で分限裁判
http://asahi.5ch.net/test/read.cgi/newsplus/1536379094/