猫よけの「キーン」 超音波で眠れない 聞こえ方に年齢差、トラブルの原因に 広島市 | 中国新聞
https://www.chugoku-np.co.jp/articles/-/339205

08:00(最終更新: 11:55)

 「猫よけ器」の出す超音波が苦痛だ、との声が広島市の40代会社員女性から寄せられた。超音波のキーンという高い音は年代によっても聞こえ方が異なるため、ご近所トラブルにつながりやすいようだ。

 女性の自宅を訪ねた。野良猫が多い郊外の団地。近所の家が庭に猫よけ器を何台も設置し、女性は「朝5時半にはキュイーン、キュイーンと鳴り、不眠になりそうだった」と明かす。ところが、発生源の家の60代と思われる女性に訴えると「家の中だと全く聞こえないでしょ」と驚かれたという。配慮があったのか、最近は聞こえなくなったが、「同じ悩みを抱える人は多いのでは」と案じる。

 猫よけ器は、赤外線センサーで猫の動きを感知すると超音波を出す仕組み。市動物愛護センターは昨年度、83件を貸し出し「借りた人の約7割が、猫が寄りつかなくなる効果を感じている」という。

 一方で、少ないながら苦情も寄せられている。市環境保全課によると、2020年4月からの3年間で、猫よけ器2件、動物撃退器1件、もぐら撃退器1件の計4件。いずれも超音波を出すが、持ち主は音に気付いていなかった。

 なぜ年代によって超音波の聞こえ方に差があるのか。

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