招待状やご祝儀もスマホで簡単 ブライダルで進むデジタル化
2023/8/2 12:06 産経新聞
https://www.sankei.com/article/20230802-KLXJNJVKWZBCZE6T2R6RLNOEFI/


結婚式の出欠確認やご祝儀の決裁などをスマートフォンで一括して手続きできるサービスを、リクルートの結婚情報サービス「ゼクシィ」が6月にスタートさせ、利用者から好評を博している。式を挙げるカップルは親族や友人など送り先に合わせて招待状のデザインなどを変更できるほか、ご祝儀も事前にオンライン決済できるようになったことで、式場の支払いに充てることも可能になった。新型コロナウイルスの感染拡大で一時は延期や中止など影響を受けたブライダル業界だが、コロナ禍をきっかけにデジタル化が進んでいるといえそうだ。

「上司用」など5パターンを用意

「ゼクシィオンライン招待状」では招待状を作成する際、カップルが所定のフォーマットに入力し、SNSやメールでゲスト(招待者)に送信。オンライン上で招待状を受け取ったゲストは出欠を返信し、ご祝儀の事前オンライン決済を任意で選択することもできる。

招待状のデザインは30種類以上を用意。また、カップル1組につき「上司用」「友達用」など5パターンまでデザインを選択することができる。高齢者へは紙の招待状、友人はオンライン招待状、と使い分けることも可能だ。

サービスの責任者を務める中西宏貴さんは、最近の結婚式の傾向について「コロナ禍で一番大きく変わったと思うのは、準備の仕方。打ち合わせのために式場まで毎度足を運ぶということが難しくなった。どのように効率的に結婚式を作りあげていくかというところに意識が変わっていった」と指摘する。

従来の招待状は、カップル側が名簿を作成した上で招待者に発送し、式場側も正しく発送できているかチェックするのが一般的なパターンだった。だが、「ゲスト自ら出欠の回答を入力してもらう形になるので、人為的なミスが減る。また、ウエディングプランナーはカップル1組あたり60~90分をかけて(招待状などを)検品するので、心理的なハードルが下がるのも大きい」(中西さん)という。

利用者からも「ゲストに住所を教えてもらう手間もなく送ることができたし、返送の負担もかけずに済んだ」「出欠状況を管理する上でも利便性がとても高い」といった好意的な声が寄せられているという。

式場への立て替え払いに充当も可能

通常の結婚式では式を挙げる前に費用全額を式場側に支払う必要があり、カップルにとっては立て替え払いによる金銭的な負担も大きかった。だが、ご祝儀の事前オンライン決済によって式場への支払いにも充てることが可能になった。


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