アメリカのバイデン政権の移民政策に批判的な共和党の一部の州知事は移民に寛容だとされる民主党支持者が多い都市に移住を目指して入国した人たちをバスで送り込んでいます。
このうちニューヨークでは受け入れ先が不足して人々が路上での生活を余儀なくされる事態となり市が連邦政府などに支援を求めています。

アメリカでは、メキシコと国境を接する南部テキサス州やアリゾナ州など共和党の州知事たちが、バイデン政権の移民政策が寛容すぎると批判していて、中南米などから移住を目指して入国してきた人たちをバスで連日、ニューヨークなど移民に寛容とされる都市に送り込み、受け入れを迫る異例の行動をとっています。

ニューヨーク市の担当者は2日、会見を開き、去年春から9万5000人以上、この1か月だけでおよそ1万4000人を受け入れたとして「これ以上、受け入れ続けることはできない」として州や連邦政府に財政的な支援などを求めました。

ニューヨーク市には、住む場所がないと申し出た人にその日のうちにシェルターを提供することなどを定めた規則があるため、「移民の聖地」と呼ばれていますが、バスで送り込まれる人々があとを絶たないため、宿泊先が不足しています。

このためマンハッタン中心部では、多くの人たちが路上での生活を余儀なくされる事態となり、100人を超える人々が歩道をふさぐ形で段ボールなどを敷き、かばんを枕代わりにしながら横になっていました。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230803/k10014151621000.html