2023年8月3日 12時00分

 先の通常国会で成立したLGBTなど性的少数者への理解増進法を巡り、主に反対派が法案審議で繰り返した「女性と称した男性がトイレや女湯に入る」という主張に対し、誤った内容だと心を痛めている人がいる。トランスジェンダー男性の斎藤みどりさん(60)=金沢市。慎重にトイレなどを利用してきた過去を振り返り、切実に訴える。「当事者はとにかくトラブルにならない行動を模索している。私たちをもっと信じて、信頼してほしい」(奥田哲平)

◆世間との間にガラスの壁があるようだった…

 3月末に37年間務めた高校教員を定年退職し、今は非常勤講師を務める。新しい学校に赴任するたび、困ったのがトイレ問題だ。広くカミングアウトしていなかった時は、見た目と戸籍上の性別が異なるため、「まずは多目的トイレがあるか、なければ人と会わないトイレを探した」。勤務中はなるべくトイレに行かない体質になったという。

 理解増進法は反対派の主張を受け、「全ての国民が安心して生活することができるよう留意する」と多数派に配慮する条項が設けられた。当事者が安全の脅威になるかのような見方に失望が広がった。

 斎藤さんも「自称トランスジェンダーが悪い目的を持って女性トイレに入るのは単なる犯罪」と指摘。当事者は周囲の視線を気にしながら肩身の狭い思いをして行動しているとする。

 出生時の身体的な性は「女性」。幼少期から「私は女の子じゃない」とスカートの着用や男女別に色分けされるのが嫌だった。「自分が男だとバレたら、ひどい目に遭う」との恐怖心は強く、小学校以降は、制服のスカートが「見破られない」ための隠れみのになった。

 男女別のトイレや家庭科の授業は苦痛で、修学旅行は入浴を避けた。性同一性障害との言葉が知られる前、相談できる人はいなかった。「私のような存在は世界で1人だけかもしれないと思い、世間との間にガラスの壁があるようだった」。将来を思い描けず、死を意識したことも1度や2度ではなかった。

続きはソースで
https://www.tokyo-np.co.jp/article/267551

★1:2023/08/03(木) 17:15:28.47


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