13日投開票の岩手県盛岡市議選(定数38)で、無所属新人の元岩手県職員千葉順子氏(54)が過去最多得票の7281票でトップ当選した。岩手県知事選(17日告示、9月3日投開票)に立候補を予定する元県議千葉絢子氏(45)と氏名の読みが同じとあって、当選者らの間では「知事選と間違って投票した人もいたのでは」との声も出た。

 順子氏は8期務めたベテラン市議の後継として立候補。交流サイト(SNS)や街頭活動では「絢子氏との違いを強調する」との理由で「もう1人のちばじゅん子」を掲げていた。

 過去の市議選の最多得票(4894票)の約1・5倍を獲得したことに、ベテラン市議は「2人を混同する支援者もいた。ここまで票が伸びるとは」と困惑の表情。知事選で絢子氏を支える自民党関係者も「思わぬ形で市議選候補の集票につながった」と驚く。

 順子氏は「あくまで市議選候補として認識してもらった」と述べ「じゅん子違い」による集票ではないと強調。「結果に正直驚いている。知名度向上にはつながったと思う」と語った。

 知事選には、4期目の現職達増拓也氏(59)も立候補を表明している。

河北新報 2023年8月15日 6:00
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