「アイスマン」と称される男性のミイラ(AP)
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 1991年にアルプスの登山客が氷河で発見した男性ミイラが最新のDNA鑑定の結果、トルコ南部の出身だった可能性を指摘された。

 16日発刊の科学誌「セル・ジェノミクス」に掲載されてAP通信が伝えているもので、ミイラはイタリアとオーストラリアの国境付近で発見され、銅の斧や弓矢などもそこにあった。状態が良好だったこのミイラは“エッツィ・ザ・アイスマン”と呼ばれており、5000年以上前のハンター。背中に矢が突き刺さったために死亡し、年齢は45歳前後とされている。ただし当初の鑑定の結果と違って頭髪はなく、肌も色白ではなく濃かったことが判明した。

 DNA鑑定は“アイスマン”の腰の骨をもとにして行われ、各民族が有する遺伝子情報に照らし合わせると、この男性ハンターは92%の確率でトルコの南部に位置しているアナトリア一帯の出身だった可能性が大。(以下ソース)

8/17(木) 9:23配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/555ea79d893bed433d55401d5513a8fd93a28779

【AFP=時事】アルプス(Alps)の氷河で1991年に発見されたミイラ「エッツィー(Oetzi)」が、これまで考えられていたよりも肌の色が濃く、死亡時には頭髪が皆無、もしくはほぼなかったとの研究結果が16日、発表された。

 通称「アイスマン(Iceman)」として知られるエッツィーは、イタリア北部・南チロル(South Tyrol)のエッツタール・アルプス(Oetztal Alps)の標高3210メートルの高地で発見された男性のミイラ。約5000年前に死亡したと考えられている。

 当初の研究では、東欧地域に広がる大草原地帯の遊牧民とのつながりを示唆する遺伝子配列があるとされた。だが、独マックス・プランク進化人類学研究所(Max Planck Institute for Evolutionary Anthropology)の最新の研究によると、エッツィーには、アナトリア(Anatolia)地域の初期の農民と共通するゲノム配列が確認された。

 当初の遺伝子サンプルは、より新しい年代のものが混ざっていたとされ、これが誤った結果をもたらしたとみられる。

 外見についても、これまで考えられていたのとは異なる可能性があるという。肌の色は氷の中で長期保存されたために濃くなったと考えられていたが、もともとの色だったとの見方が示された。

 また、遺伝子配列からは毛が抜けやすい傾向にあったことが見て取れ、成人時には既に頭髪がなかった可能性もある。

「比較的明確な研究結果であるため、見つかったミイラに毛髪がなかった理由も説明できる」と研究論文の共同執筆者、アルベルト・ジンク(Albert Zink)氏は指摘した。(以下ソース)

8/17(木) 16:20配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/40ff1f3c5c5bcda1ad564deb261b666e71dc2240
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