マイナンバーカードと健康保険証を一体化した「マイナ保険証」で、患者が医療機関の窓口で使う際、本来とは違う患者負担が表示されるトラブルが続出している。厚生労働省が調査する方針だが、現状ではミス全体の規模は把握できていない。医療現場からは不安の声が上がっている。

 窓口負担が違うミスは千葉市で6月に見つかった。その後、各地でも判明。全国保険医団体連合会が医療機関に聞き取り調査(7月14日〜8月1日)をしたところ、21都府県の計370機関からトラブルが報告された。

 千葉県船橋市の診療所では、70歳以上の高齢者がマイナ保険証を使ったときに本来とは違う「3割負担」と誤表示されるトラブルが4月から相次いで起こった。患者が受け付けの際にカードリーダーの画面上で高額療養費制度の「限度額情報の提供」に同意しなかった場合に生じているという。

「これ以上はどうしようもない」
 トラブルは月に数回程度ある…(以下有料版で,残り925文字)

朝日新聞 2023年8月20日 19時00分
https://www.asahi.com/articles/ASR8L5RLHR8BUTFL009.html?iref=comtop_7_01