中国人民銀行(中央銀行)は21日、2カ月ぶりの利下げに踏み切った。需要不足でデフレ懸念が強まり、銀行融資が落ち込んでいることに危機感を抱く。ただ下げ幅は市場予想より小さかった。金融緩和で潤沢なマネーを市場に供給しても消費や投資が増えない「流動性のワナ」に陥りつつあるとの見方もある。政府は大規模な財政拡張に慎重で、景気の再浮揚には時間がかかりそうだ。

事実上の政策金利である最優遇貸出金利(LPR、...(以下有料版で,残り1694文字)

日本経済新聞 2023年8月21日 11:45
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGM190KP0Z10C23A8000000/