日本大学アメリカンフットボール部員が違法薬物を所持したとして逮捕された事件を巡り、文部科学省は22日、林真理子理事長に対し、徹底調査による真相究明と、内部の情報伝達や捜査機関への連絡の判断など管理運営上の問題点について、第三者の協力を得て検証し報告するよう文書で指導した。改善計画の策定や、責任の所在の明確化も求めるとし、報告期限は9月15日とした。
 同省が調査や検証を求めたのは、昨年11月に部員から大麻使用の申告があった際の対応や処分の適切性、警察関係者に連絡したとする大学の説明と警視庁の見解の相違、寮内で「植物細片」が確認された際の理事長への報告や警察への連絡の遅れなど10項目。薬物使用の実態が十分解明されない中で部の無期限活動停止処分を解除した過程についても検証を求めた。

時事通信 2023年08月22日19時28分
https://www.jiji.com/jc/article?k=2023082201054&g=soc&utm_source=top&utm_medium=topics&utm_campaign=edit