【アルジェAFP時事】モロッコからアルジェリアに水上バイクで越境した観光客の男性2人が先週、アルジェリア当局に射殺された問題で、アルジェリア国防省は3日、水上バイクが警告射撃を無視し、停止命令にも従わなかったと釈明した。8月29日の事件発生以来、アルジェリア当局が公式に反応したのは初めて。

国防省は警告射撃を数回行った後に発砲したと説明。発砲の理由について、両国国境で「麻薬密輸組織をはじめ組織犯罪が増えているからだ」と主張した。
 発砲を受けモロッコ側に退避し九死に一生を得た親族は、アルジェリア側に迷い込んだだけだと反論している。射殺された2人のうち1人はモロッコとフランスの二重国籍者。もう1人はフランスの居住許可があるモロッコ人だった。遺族の弁護士は、アルジェリア当局をフランスで告訴する方針を明らかにしている。(2023/09/04-14:15)

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