ワグネルに近い将軍は「健在」 SNSで写真拡散―ロシア

 ロシア航空宇宙軍総司令官を8月に解任されたと報じられたスロビキン上級大将とされる写真が4日、SNSで広まった。スロビキン氏は、自家用ジェット機墜落で死亡した民間軍事会社ワグネルの創設者プリゴジン氏に近かった。6月のワグネルによる武装反乱後、公の場から姿を消していたが、「健在」であることが確認された形だ。

 写真は、プーチン大統領と旧知のジャーナリスト、クセニア・サプチャク氏が公開した。撮影の経緯は不明だが、同氏は「(スロビキン氏は)健康で、モスクワの自宅で家族と一緒にいる」と投稿。写真の撮影日は4日といい、私服でサングラス姿のスロビキン氏とされる男性が女性と腕を組んで歩いている様子が写っている。
 スロビキン氏は昨年10〜今年1月にウクライナ侵攻を統括する総司令官を務め、ワグネルの反乱を事前に把握していたとみられている。内外メディアは、連邦保安局(FSB)の取り調べを受けて職務から外されたという「粛清説」も伝えていた。

時事通信 2023年09月05日15時32分
https://www.jiji.com/jc/article?k=2023090500751&g=int