大阪府南東部で路線バスを運行する金剛自動車(同府富田林市)は11日、全ての路線バス事業を12月20日で廃止すると発表した。

同社は、近鉄長野線の富田林駅、喜志駅、同南大阪線の上ノ太子駅を発着点に同市や河南町、太子町、千早赤阪村の4市町村で計15路線の路線バスを運行。「金剛バス」の名称で親しまれ、地域住民の通勤や通学に欠かせない路線となっている。事業が廃止されれば、公共交通の「空白地域」ができる可能性がある。

金剛自動車は廃止の理由について、ホームページで「乗務員不足や売り上げの低下などさまざまな要因」などと説明。事業廃止後、該当する地域でのバス事業をどうするかは、4市町村の地域公共交通会議や法定協議会で協議するよう依頼しているとしている。

2023/9/11 12:43 産経WEST
https://www.sankei.com/article/20230911-37DOVE6PTRNHTAZIJ4KEUWCLN4/