岸田文雄首相(自民党総裁)は13日の内閣改造で、党内に70人ほどいたいわゆる「入閣待機組」から9人を閣内に迎えた。昨年の前回改造時は8人で1人増えた形だ。それでも自民内には60人程度の待機組が残り、当選回数が多い議員や待機組が多い派閥には不満がくすぶる。しかし、待機組は今後も増え続ける見通しだ。「魔の〇回生」と呼ばれた衆院当選4回の議員が70人以上いるためだ。仮にこの世代が次の衆院選で当選を重ねれば、待機組は130人ほどに膨れあがる。

入閣待機組とは衆院当選5回以上、参院当選3回以上の閣僚未経験者を指すことが多い。政府では各省庁の政務官や副大臣、国会では衆参両院の委員長、自民では政務調査会(政調)の部会長などに就き、政策の策定過程や国会運営、党内調整などを経験し終えたころだ。そのため「入閣適齢期」ともいわれる。現時点の待機組は衆院で約35人、参院で約25人だ。

待機組の登用は首相にとって「鬼門」でもある。(以下有料版で)

産経新聞 2023/9/16 01:00
https://www.sankei.com/article/20230916-42MN22DM5NNTTBCO6Z73MTQXOI/