※9/18(月) 10:01配信
時事通信

日本では見かけない光景

 プールで女性が男性と同じように上半身裸になることを認める動きが広がるドイツで、有力紙フランクフルター・アルゲマイネは、「今夏のプールは移民社会の新たな戦場になった」と伝えた。トップレスの容認が新たなトラブルの火種になりつつあるという。何が起こっているのか。夏の終わりにベルリンのプールに向かった。

 9月初旬、久しぶりの真夏日となった週末の公営屋外プール。照りつける日差しの中、どこでも変わらぬ子どもたちのはしゃぎ声に和む一方、日本ではあまり見かけない二つの光景に出くわした。トップレスでくつろぐ女性らと、頭から手足首までを覆った水着姿の女性らだ。

普及する「ブルキニ」

 ベルリンでは3月、公営プールの事業団が「『トップレス』での水泳は誰にでも等しく許可される」と発表した。もともとヌード文化の土壌があったドイツでは、南部フライブルクや中部ゲッティンゲンなど各地で同様の対応が取られ始めている。
 一方の女性らが着ていた全身を覆うタイプの水着は、イスラム教徒の女性がまとう衣服の一つ「ブルカ」と「ビキニ」を組み合わせた「ブルキニ」と呼ばれる。レバノン生まれで2歳からオーストラリアに住むデザイナー、アヒーダ・ザネッティさんが2004年に考案した。運動に適したイスラム教徒向けの女性服がないことに困っていた子どもを見たことが製作のきっかけになったという。
 「西洋的なファッションにも合わせながら、イスラム教の服装規範を守りたい」というコンセプトが、西欧社会で暮らすイスラム教徒の女性らの需要と合った。国際的な人の交流が進む中、広く普及している。しかし、フランスでは思わぬ衝突を招いた。

仏、繰り返される法廷闘争

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