※9/28(木) 10:47配信
読売新聞オンライン

 インド洋の島国モーリシャス沖で2020年7月、貨物船「わかしお」が座礁し、重油が大量に流出した事故で、運輸安全委員会は28日、調査の最終報告書を公表し、スマートフォンの電波を受信しようと船を島に近づけたことが原因だったと結論づけた。油の流出拡大には、コロナ禍での隔離措置に伴う船体の引き揚げ作業の遅れが影響したとみられると指摘した。

 わかしおは、長鋪(ながしき)汽船(岡山)の所有・管理で、商船三井(東京)がチャーターし、ブラジルに向かっていた。20年7月25日午後7時過ぎ(現地時間)、モーリシャス島沖約2キロを航行中に座礁。同8月6日(同)以降、燃料の重油約1000トンが漏れ出し、周辺のサンゴ礁やマングローブに甚大な被害が出た。

 報告書は、インド国籍の男性船長(61)とスリランカ国籍の男性1等航海士(48)が、スマホに意識を向けながら船を同島に接近させ、浅瀬に乗り上げたと認定。以前から電波受信のための陸への接近を繰り返していたとし、「乗組員全体の安全運航に関する意識が低下していた」と指摘した。

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