新幹線車内で刃物所持 銃刀法違反の罪で懲役5か月 山口地裁|NHK 山口県のニュース
https://www3.nhk.or.jp/lnews/yamaguchi/20231002/4060018317.html

10月02日 15時42分

ことし7月に新幹線の車内で刃物を所持していたとして銃刀法違反の罪に問われている被告に対し、山口地方裁判所は懲役5か月の実刑判決を言い渡しました。

住所不定で無職の竹内翔平(27)被告はことし7月、熊本駅から博多駅に向かっていた「みずほ610号」の車内で、両手に包丁とナイフを所持していたとして銃刀法違反の罪に問われています。

被告は乗客からの通報を受けて臨時停車したJR新山口駅で逮捕されていました。

2日の判決で山口地方裁判所の安達拓裁判官は「新幹線の車内で、殺傷能力の高い2本の刃物を持ちながら移動したことは危険性が高い上、乗客をパニックに陥らせかねない行為だった。両親との同居が嫌で家出をし、住居不定の生活を送る中で、複数人を殺害し死刑になろうと思い立ったことは、短絡的で身勝手だ」と指摘しました。

また、被告は福島県の両親が住む家に放火した罪で、ことし2月に懲役3年、執行猶予5年の判決を受けていて、そのわずか5か月後に今回の犯行に及んだことから、「規範意識に問題があり、刑事責任を軽くみることはできない」などとして懲役5か月の実刑判決を言い渡しました。