[ワシントン 8日 ロイター] - ブリンケン米国務長官は8日、パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスによるイスラエルへの攻撃について、イスラエルとサウジアラビアの関係正常化に向けた動きを阻止する狙いもあった可能性があるとの見方を示した。

米CNNのインタビューで「イスラエルとサウジのほか、イスラエルとの関係正常化に関心がある他の国々を近づける取り組みを妨害することが動機の一つだったとしても驚きではない」と述べた。

また、攻撃の背後にイランがいることを示す証拠は現時点で確認していないとしつつ、イランとハマスの長年にわたる関係に言及した。

イスラエルのネタニヤフ首相は先月、サウジとの和平に近づいていると述べ、実現すれば中東の秩序再編につながる可能性があるとしていた。

米ホワイトハウスは8日、今回の攻撃にもかかわらずサウジとイスラエルの関係正常化の取り組みは継続すべきと表明。ファイナー大統領副補佐官はFOXニュース・サンデーに対し「可能性を模索し続けることが両国の利益になると考えている」と述べた。

ロイター2023年10月9日午後 12:20 GMT+93時間前更新
https://jp.reuters.com/world/us/KZLGORBOL5MB7PDCIPIGV2L5LE-2023-10-09/