※2023年10月10日 16時11分
NHK

台湾当局が「建国記念日」と位置づける「双十節」の式典で、蔡英文総統は中国との関係について「現状維持」を強調し、対等な対話による平和的な共存を中国に呼びかけました。

「双十節」の式典は10日、台北の総統府前で行われました。

演説した蔡総統は「総統としての私の責任は、国の主権と2300万の台湾の人々の民主的で自由な生活様式を守ることだ」と述べました。

そして「平和が台湾海峡両岸の唯一の選択肢だ。現状維持をそれぞれの最大公約数とすることが、平和を確実に保つ鍵となる」としたほか、「どちらの側も一方的に現状を変更してはならず、両岸の立場の違いは平和的な方法で解決すべきだ」と述べました。

このように、蔡総統は「現状維持」を強調し、中国による武力行使も含めた「統一」を拒否するとともに、台湾が「独立」に動くこともないとアピールしました。

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