https://news.yahoo.co.jp/articles/c68d0e5b0a4bfb2e186013cd709ac2200a663459
 米英など5カ国の機密情報共有の枠組み「ファイブ・アイズ」は17日、中国が知的財産を盗んでいるとの異例の共同声明を発表した。
中国が人工知能(AI)を使ったハッキングやファイブ・アイズ加盟国へのスパイ活動を行っているとしている。

ファイブ・アイズには米国、英国、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドが加盟。
声明は米シリコンバレーの民間企業との会合後に発表された。

米連邦捜査局(FBI)のレイ長官は、今回の「前例のない」共同声明は、中国が世界中のイノベーションにもたらす
「前例のない脅威」に立ち向かうことが狙いだと表明した。
ファイブ・アイズは、中国が量子技術、ロボット工学、バイオテクノロジー、AIなど、さまざまな分野で機密情報を盗んでいると指摘。

レイ長官は「中国は以前からさまざまな技術網を一斉に駆使して企業を標的にしている。サイバー侵入、スパイによる諜報活動、
一見無害に見える企業の投資・取引などだ」とし「その網の一本一本が、より図太く、より危険になっている」と述べた。

これに対し、在ワシントンの中国大使館の報道官はロイターに対し、中国は知的財産の保護に力を入れているとし、
「中国に対する根拠のない主張や中傷に断固反対する。関係機関が中国の発展を客観的かつ公正に評価することを望む」と表明した。