https://news.yahoo.co.jp/articles/2cf534fe0028b8e2982194388da7b2fb6e76a57b
 イタリア・ベネチアの国際空港で、滑走路に押し寄せたカモメのために1時間にわたって運航が停止される騒ぎがあった。
空港の混乱は2時間に及んだ。

ベネチアのカモメは、何も知らずに屋外で食事している人から食べ物を盗んだり、カフェのテラス席を急襲したり、食器を割ったり、
歩行者の手からサンドイッチを奪って止めようとする人の指をつついたりするなどの理由で悪名高い。

ラグーンに面した滑走路をもつベネチア北部のマルコ・ポーロ国際空港は、イタリアで5番目に利用者が多く、同国北部で最大の空港でもある。
ところが13日午前、滑走路の先端にカモメの大群が押し寄せたため、現地時間の午前9時54分〜10時45分の1時間にわたって離着陸ができなくなった。
到着予定の12便は、行き先を変更してそれぞれイタリア北部のトレビーゾ、ベローナ、トリエステ、ミラノにある別の空港へ向かった。
トレビーゾからベネチアまではバスで30分ほど。一方、トリエステやミラノからは2〜3時間かかる。

空港管理会社のSAVEはいつも通りのカモメ対策を実行した。
ベネチアの空港には常勤のハヤブサがいる。
鷹匠(たかじょう)がこのハヤブサを飛ばして200羽あまりの鳥を追い払った。空港によると、「動物に優しい音響抑止」も利用した。
ハヤブサが任務を完了し、カモメの群れが移動すると、空港は午前11時20分、通常通りの営業を再開した。

ハヤブサはベネチアだけでなく、やはりカモメが飛来するトレビーゾの空港にも常駐している。