【ニューヨーク=平田雄介】国連安全保障理事会は18日、パレスチナ自治区ガザの情勢に関して緊急公開会合を開いた。ガザでの人道危機回避に向け、イスラム原理主義組織ハマスとイスラエル軍の戦闘の「一時停止」を求める決議案を採決にかけた。日本を含む12カ国が賛成したが、常任理事国の米国が拒否権を行使し、否決された。英国とロシアは棄権した。

決議案は今月の議長国ブラジルが提出。ロシアが求めたブラジル案への修正決議案2本も採決したが、いずれも採択に必要な9カ国以上の賛成を得られず、否決された。

ブラジル案はハマスの「凶悪なテロ攻撃」を非難し、ハマスが拘束する人質の即時解放を要求。ガザの人道状況に「深い懸念」を示し、人道上の目的だけのために特定の地域で特定の期間、戦闘行為を一時停止する「Humanitarian Pause(人道的一時停戦)」を求めた。

イスラエルの正当な自衛権の行使を認める内容といえ、イスラエルの自衛権を支持する一方でガザの人道状況を危惧する日本やフランスは賛成した。

ただ、米国のトーマスグリーンフィールド国連大使は採決後、反対理由について、決議案は「イスラエルの自衛権」に言及していないと語った。イスラエルへの連帯を示す立場から、不記載への「失望」を表明した。

英国のウッドワード国連大使は「イスラエルの自衛権をより明確にする必要があった」と棄権理由を説明し、米国に寄り添う姿勢をみせた。

他方、ロシアのネベンジャ国連大使は「米国の偽善と二重基準を改めて目撃した」と批判。中国の張軍国連大使も「衝撃と失望」を表明した。

国連総会は、拒否権を行使した常任理事国に理由の説明を求めるとの総会決議に基づき、月内にも全体会合を開くことになる。露中が改めて対米非難を行うのは必至だ。

産経新聞 2023/10/19 07:00
https://www.sankei.com/article/20231019-CSB3JHYE5NIZBGBOA357OSYMMQ/

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