イスラエル軍の地上侵攻が迫る中、ハマスが『イスラエル人の人質』とされる映像を公開。ハマスは約200人の人質を取っているという情報がありますが、ハマスの前最高指導者・メシャル氏は「人質と引き換えに同胞6000人を釈放せよ」とコメントしているということです。200人と6000人では大きな差がありますが、過去にはイスラエル兵1人とパレスチナ人の囚人約1000人の交換されたことがあるということです。この背景について、中東ジャーナリストの池滝和秀さんが詳しく解説。「イスラエル国民の方が自国の人質奪還を重くとらえる傾向にある」とした一方で「相手の正当性を認めてしまうということにつながるので今時点で交渉は考えにくい」と話します。

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――さて、ハマスが交渉に人質を利用するのではないかという話です。女性の映像が公開され「早くここから連れ出して」と訴えかけました。ハマスの前最高指導者のメシャル氏は「人質と引き換えに同胞6000人を釈放せよ」とコメントしています。イスラエルにはハマスの6000人が捕えられているのでしょうか。

(池滝和秀氏)私が把握していた数字は4500人〜5000人でした。全員がハマスというわけではなくて、パレスチナで投石をしたとか、もう少し重い罪だとイスラエル兵に自爆を試みたなど、何らかの軍事作戦をやろうとした、そういう形で5000人ぐらいが収監されています。

かつて「イスラエル兵1人とパレスチナ囚人1000人交換」
――人質を利用した交渉、2011年にはイスラエル兵1人に対してパレスチナの囚人約1000人を交換ということがあったんですね。

(池滝和秀氏)イスラエルは敵対国家の中東諸国に囲まれていますので、国防を非常に重視するんです。1人のイスラエル兵も絶対取り戻す、という決意で行動していて、要するに取り返さないとイスラエル軍の士気が下がってしまう。

――ハマスは人質約200人を取っているのではないかという情報ありますけど、実際にどうしていくんでしょうか。

(池滝和秀氏)そうですね、イスラエルとしてハマスと交渉することによって相手の正当性を認めてしまうということに繋がりますので、今時点で交渉ということはちょっと考えにくいと思います。

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10/20(金) 13:03 MBSニュース
https://news.yahoo.co.jp/articles/07bd334701515719af9b5e179a942089c3aeac68
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