伊予鉄道が松山市で運行する観光列車「坊っちゃん列車」が運転士不足などを理由に当面運休することになり、野志市長は24日の記者会見で、市の重要な観光コンテンツだとして早期の運行再開に向け、鉄道側と協議を進めていく考えを示しました。

伊予鉄道は、運転士不足などを理由に、土日と祝日に松山市内を運行している観光列車「坊っちゃん列車」を今月29日の運行を最後に当面運休すると発表しました。

これについて、松山市の野志市長は24日の記者会見で、「市として『坊っちゃん列車』の車両の製作費や検査費を補助してきた経緯もあるため、事前に相談してもらい運行継続に向けて検討できなかったことを残念に思っている」と述べました。

そのうえで、「坊っちゃん列車」は市の重要な観光コンテンツだとして、「早期の運行再開に向けてどのような支援ができるのか伊予鉄道と協議を進めていく」と述べ、伊予鉄道と協議を進めていく考えを示しました。

伊予鉄道は、「地域の交通に関しては行政と民間が共に考えていくことが必要だ。『坊っちゃん列車』に限らず、今後も地域の交通について市と協議を継続していきたい」とコメントしています。

NHK 2023年10月25日 16時03分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20231025/k10014236971000.html