11/12(日) 23:27配信
産経新聞

前市長の辞職に伴い、新人3人の争いとなった京都府八幡市長選が12日投開票され、無所属新人で元京都市職員の川田翔子氏(33)=自民、立憲民主、公明推薦=が初当選を決めた。全国市長会によると、女性の市長当選時の年齢で史上最年少となる。

同日夜、八幡市内であいさつした川田氏は「これからが八幡のまちづくりのスタート。全力で取り組ませていただく」と述べた。

八幡市長選にはこのほか、日本維新の会公認の元府議の尾形賢氏(43)と無所属で元八幡市議の亀田優子氏(62)=共産推薦=が立候補。同様の構図が見込まれる来年2月の京都市長選の前哨戦として注目を集めていた。維新は京都市長選に候補擁立を模索しているが、戦略の練り直しを迫られる可能性がある。

国政与野党3党の推薦を受けた川田氏は、10月末に辞職した堀口文昭前市長(71)の後継候補。維新の京都進出に警戒する各党とともに手堅い組織戦を展開したり、国や京都府との連携をアピールしたりした。「市民に寄り添った街づくり」を掲げ、子育て支援や活気のある街づくり、新たな財源確保などを主張していた。

維新は京都府内の首長選での公認候補初勝利を目指したが及ばなかった。尾形氏は維新の看板政策である「身を切る改革」を掲げ、高等教育無償化をはじめとした子育て支援策などを主張。選挙戦最終日の11日には吉村洋文共同代表(大阪府知事)ら党幹部が駆けつけ、大阪での改革の実績をアピールしたが、「反維新」で結束した与野党3党の壁は高かった。

共産推薦の亀田氏は20年の市議経験を強みに、府立高校生のタブレット端末購入費支援などを提唱したが、支持を広げられなかった。

ソース https://news.yahoo.co.jp/articles/b4ec0849ae83a5a941eb3acbced03ede9d128e27