陸上自衛隊仙台駐屯地(仙台市)は13日、威圧的な指導をしたり部下の容姿をからかったりするなど3件のハラスメント案件があったとして、男性隊員計6人を停職などの懲戒処分にしたと発表した。処分はいずれも同日付。

 駐屯地によると、いずれも東北補給処所属(当時)。うち陸曹長(52)は昨年6月28日、隊の事務室で、部下の指導中に足蹴りする暴行をしたとして停職1カ月とした。

 40代陸曹長(現関西補給処所属)、30代3等陸曹、30代防衛技官の3人は2019年7月ごろ~22年3月ごろ、事務室などで、別の部下の容姿を日常的にからかう発言を繰り返し、不快にさせた。いずれも停職3日。20代3等陸曹は20年4月ごろ、事務室で、後輩である同じ被害者の指導の際に机をたたくなど威圧的に接した。処分は戒告。

 このほか、防衛事務官(58)は21年10月ごろと22年7月26日、隊の事務室で、別の部下に「使えない」などの暴言を吐いたとして戒告とした。

 東北補給処長の黒田耕太郎陸将補は「大変申し訳なくおわび申し上げる。今後、ハラスメントに対し再発防止を徹底していく」とのコメントを出した。

河北新報 2023年11月13日 18:31
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