岡山県警組織犯罪対策1課と倉敷署は17日、借金があるように装って自己破産を申し立てたとして、破産法違反(詐欺破産)容疑で再逮捕した倉敷市議塩津学容疑者(52)=自称同市中島、恐喝未遂罪で公判中=を送検した。

 送検容疑は2021年6月、知人5人から計約5200万円の借金をしているように装って岡山地裁倉敷支部に虚偽の破産申請を行い、同9月、同支部から破産手続きの開始決定を不正に受けた疑い。

県警は、19年に倉敷市で開催された音楽イベントに絡み、主催者から現金300万円を脅し取ろうとした疑いで今年8月に塩津容疑者を逮捕。捜査の過程で詐欺破産の容疑が浮上した。「5千万円の支払いがあり、破産すれば払わなくていいと思った」と容疑を認めている。

山陽新聞 2023年11月17日
https://www.sanyonews.jp/article/1478299

知人5人から多額の借金をしているように装って自己破産を申し立てたとして、破産法違反(詐欺破産)容疑で再逮捕された倉敷市議塩津学容疑者(52)=自称倉敷市中島=が、偽装したとされる借金の名目に、西日本豪雨の被災者支援活動費や自らの選挙資金を挙げていたことが17日、関係者への取材で分かった。

いずれも借用書を作成したり、知人と通信アプリLINE(ライン)でやりとりしたりした形跡を残していたことも判明。関係者によると、塩津容疑者も知人も借金自体が虚偽だったと認めているといい、岡山県警はつじつまを合わせるための偽装工作の可能性があるとみて調べる。

 塩津容疑者は5人から計約5200万円を借金しているように装って2021年、岡山地裁倉敷支部に破産を申し立て、破産手続きの開始決定を受けたとして再逮捕された。偽装したとされる借金の内訳は1人当たり1550万~520万円だったとされる。

山陽新聞 2023/11/18
https://www.sanyonews.jp/article/1478687