20日の東京株式市場で、日経平均株価が一時、バブル期の1990年3月以来、約33年8カ月ぶりの高値となった。米経済の悪化懸念が弱まっていることや、日米で好調な企業決算の発表が相次いでいることで株が買われ、先週末比200円超上がり、3万3853円46銭をつけた。

 米国で先週発表された物価統計が予想を下回り、市場で米連邦準備制度理事会(FRB)が追加利上げを控えるとの見方が強まり、米国の長期金利が低下。その後、発表された住宅統計などが堅調で、景気が大きく落ち込むとの懸念がさらに和らいだ。日本の大手企業の9月中間決算が堅調であることも、株価を支えている。日経平均は今年初め、2万5千円台だった。円安も追い風となり、30%超も上昇している。(多鹿ちなみ)

朝日新聞 2023年11月20日 11時03分
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