「100年に1度」の再開発進む渋谷、「サクラステージ」完成…新たな歩行者デッキも整備へ
2023/11/23 20:16 読売新聞
https://www.yomiuri.co.jp/economy/20231123-OYT1T50136/


「100年に1度」とも言われる大規模再開発が進む東京・渋谷で、近年で最大規模となる複合高層ビル「渋谷サクラステージ」が30日に完成し、12月1日から順次開業する。オフィスや商業施設のほか、海外ビジネス人材の入居を想定した住宅も整備する。開発主体の東急グループは、渋谷駅周辺の回遊がしやすくなる中心施設になることを目指す。

「渋谷の新たなランドマークを目指したい」。再開発を手がける東急不動産の星野浩明社長は23日、サクラステージの内覧会で抱負を語った。

サクラステージは渋谷駅の南西側にあり、地上39階と30階の二つの高層ビルが目印だ。周辺の再開発ビルの中では敷地面積が最も大きく、オフィスのほか、中長期に滞在できるサービス付き高級アパートメントも用意した。英語や中国語に対応した子育て支援施設も備える。全面開業は来年7月を予定する。

渋谷はオフィスに適した不動産が少なかった。2000年頃には、IT系の新興企業が集まり、米国のシリコンバレーになぞらえて、ビットバレーと呼ばれたが、全体の床面積が少なかったこともあり、企業の流出が相次いだ。再開発で再び企業の集積を狙う。

渋谷駅は鉄道4社が乗り入れ、線路や国道、首都高速道路が複雑に交差する。迷いやすいことから「ダンジョン(迷宮)」とやゆされてきた。サクラステージが建つ南西側は住宅地に近接し、古くから飲食店が立ち並ぶ一方、繁華街の道玄坂とは分断されていた。

新たに整備する歩行者デッキは、周辺の再開発施設ともつながり、来年秋にJR駅の改札口にも接続する。全てつながれば、地上に一度も下りることなく、駅周辺を回遊できるようになる。


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