「異次元の少子化対策」を掲げる岸田政権。必要とされる年3・5兆円規模の財源の全体像についての説明も、「年末までに」と先送りされたままだ。「負担増」に向き合おうとしない岸田文雄首相の姿勢は国会で不信感を招いている。

 「3・5兆円を確保できる見通しは」

 27日の参院予算委員会で立憲民主党の牧山弘恵氏がただすと、岸田首相は「年末までに財源規模を確定して、お示しする」と、従来の説明を繰り返した。

 年約3・5兆円の少子化対策の財源は、既定予算の活用、社会保障の歳出改革、医療保険料とあわせて徴収する新たな支援金(仮称)の3本柱で賄うと政府は説明している。それぞれ1兆円程度とする試算も政府内にある。

 政府は年末までに詳細を詰め…(以下有料版で,残り764文字)

朝日新聞 2023年11月27日 20時00分
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