大阪府警西成警察署で、警察官が泥酔のために保護していた男性を車いすで運ぶ際、男性が転倒して顔にけがをしていたことがわかりました。男性は入院し、約1ヵ月半後に死亡しました。

 大阪府警によりますと10月、大阪市西成区で泥酔していた男性(62)を警察官が保護しました。

 男性は17時間後も自力で歩くことができなかったため、警察官が男性を車いすに乗せ、自宅とみられるマンションに送っていた際、出入り口の段差に気付かず車いすの前輪を落としてしまい、男性が前のめりに転倒したということです。

 男性は額や鼻などにかすり傷を負い、搬送先の病院で検査したところ、脳内に少量の出血がみられたため入院。

 その後、徐々に容体が悪化し、約1ヵ月半後の11月24日に亡くなったということです。

 司法解剖の結果、男性の死因は脳挫傷による「誤嚥性肺炎」で、男性の頭部には複数の打撲の痕が見つかったということです。

 男性は保護される前日から酒を持ってふらつきながら転倒を繰り返し、後頭部を打ちつけていたということで、どの転倒が死因につながったかはわかっていません。

 警察は業務上過失致死容疑も視野に、車いすからの転倒と死亡の因果関係を調べる方針です。

 大阪府警は、車いすから男性が転倒したことについて「注意が足りていなかった」として、職員への指導を徹底するとしています。

11/27(月) 21:27 ABCニュース
https://news.yahoo.co.jp/articles/cdd9090119e4aa84b94320ada7c0066445a4ba25

■他ソース
保護した男性、車いすで転倒させる 1カ月半後死亡で関係捜査 大阪
https://www.asahi.com/articles/ASRCW6QS7RCWPTIL00Z.html

> 男性が保護される前の10月5日夜から6日夕までの間、現場付近の防犯カメラには、男性が計6回転倒し、頭部を打つ様子が映っていたという。府警は業務上過失致死容疑も視野に捜査している。(