鳥取県弁護士会は30日、鳥取刑務所が青魚のアレルギーを申告していた元受刑者の男性に代替食の支給を認めず、アジフライを提供したのは「人権侵害の恐れがある」として、改善を求める要望書を出したと明らかにした。28日付。

要望書によると、男性が以前収容されていた大阪拘置所や大阪刑務所では代替食が提供されていたが、鳥取刑務所では認められず、昨年6月にアジフライを食べた後、じんましんやかゆみの症状が出た。アレルギー診断の血液検査では陰性だったが、昨年7月にもアジフライを食べ、同様の症状が出たという。昨年8月、男性が県弁護士会に人権救済を申し立てた。

県弁護士会は、陰性でも症状が誘発される可能性は否定できず、本人の申告があったり代替食が以前に提供されたりした場合は、対応を検討するよう求めた。

鳥取刑務所の担当者は「対応に違法な点はなかったと考えている」と話した。

産経新聞 2023/11/30 17:52
https://www.sankei.com/article/20231130-LJ4RR34D5ZI37H2M7LXLDB5FLM/