※朝日新聞アピタル
2023/11/30 10:45

 岩手医科大で働く看護師や技術職員などでつくる労働組合「岩手医科大学教職員組合」は29日、賃金削減の撤回などを求め、始業時間の午前8時半~9時半に、付属病院(矢巾町)と内丸メディカルセンター(盛岡市)でストライキを行った。約1800人の組合員のうち、約500人が参加。病院の緊急保安要員を確保したうえで実施し、通行人や支援者に訴えた。

 組合は昇給や冬の賞与をめぐり、経営陣と団体交渉をしている。組合によると、28日に行われた7度目の団交で、経営陣から基本給の底上げにあたるベースアップには応じるという方向性が示された。

 だが、経営陣は「一律一時金」(7万2千円)を全額カットする方針を示している。組合側はこの方針の撤回などを求めてきたが、具体的な説明が示されないため、ストライキを決行したという。

 組合執行部によると、慢性的な人員不足にコロナ禍が重なり長時間労働が増えたという。コロナの5類移行後も業務は多忙を極め、看護部を中心に職員が疲弊している。多くの病棟では人員不足のため、看護師の3交代制をやむなく2交代制にしているという。

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