会場建設費が当初の倍近い2350億円に膨らみ、批判を浴びている2025年大阪・関西万博。開幕500日前の11月30日時点で海外パビリオンに着工した国はゼロで、メキシコやロシアが参加辞退を表明するなど、各国の消極姿勢が目立つ。

 開催の意義そのものが問われている万博が、子供たちの修学旅行の行先になった――そんな声がX(旧Twitter)で上がり、多くが不満を表明している。

《来年の関西への修学旅行生が、万博見学になってるみたいです。 行きたくないって言ってますよ~》

娘の修学旅行先が万博にされたそうです。無理やり動員された感じ…どこかの圧力?》

《半年前から、修学旅行先として旅行会社が提示してくるプランは万博ばかり、と東京の高校の先生がおっしゃってましたよ。高校生達は自分達でプランニングさせてくれ、と声をあげても良い》

《大学時代の同級生が勤務する東京の都立某有名校も、例年は北海道への修学旅行が慣例にも関らず再来年は万博になると嘆いてました》

大阪府が修学旅行生に対し、万博開催中の府内の宿泊税を免除する方針を決めたこともあり、旅行会社は積極的に万博のプランを学校へ売り込んでいるのだろうか。

 本誌は今回、修学旅行を扱う大手旅行会社のJTB、KNT-CT、日本旅行、東武トップツアーズ、阪急交通社に、学校へ万博のプランを提案しているかどうかを質問した。

とくに、万博を機に大阪を「アジアNo.1の国際観光文化都市」にすることを目標として、大阪観光局と包括連携協定を結んだJTBには、協定に基づいて万博のプランを提案しているのかを尋ねた。

回答を得られたのは日本旅行のみで、以下のように述べた。

「修学旅行という学習機会に、その年度でしか体験できないコンテンツを提案することはございます。大阪・関西万博も例に漏れず、持続可能な社会を国際社会が共創していくテーマをもって学習要素を備えていると考え、修学旅行のプランの一つに提案することもございます」

続きはsmartFlash
2023.12.05 13:50
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