自民党安倍派(清和政策研究会)などの政治資金パーティー券収入キックバック問題を巡り「政府の立場では回答しない」と繰り返す松野博一官房長官は7日の定例会見で、安倍派の「説明責任者」について塩谷立座長と高木毅事務総長(同党国対委員長)の名を明言した。

 「責任を転嫁し逃げ切りを図った」(自民幹部)格好。岸田文雄首相の派閥会長辞任との情報も流れる中で政権内には「派閥政治の醜態がさらされ国民から見捨てられる」(同)との危機感が広がった。

 「誰が責任を持って説明し、疑義に答えるのか」との記者団の再三の追及に、松野長官は「塩谷座長と高木国対委員長がぶら下がり取材に応じているところだ」などと具体名を漏らした。「問題発生時期の(安倍派)事務総長は長官ではないか」との指摘にも「政治団体において説明すべきことだ」と正面から答えなかった。(有吉 敏)

神奈川新聞 | 2023年12月7日(木) 14:40
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