人権啓発ポスター 「制服スカートはいた笑顔の男子」に込めた思いは [滋賀県]:朝日新聞
https://www.asahi.com/articles/ASRD85KPJRD7PTJB00S.html

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武部真明 2023年12月10日 8時00分

笑顔で手をつなぐ4人の制服姿の生徒たち。男子のひとりはスカートをはいている――。滋賀県が12月10日までの「人権週間」にあわせてつくった啓発ポスターだ。制作したのは大津市の印刷会社。どんな思いを込めたのか。

 ポスターには、「男らしい?」「女らしい?」との問いかけに、「“きみ”らしい!がイチバン!」とあり、4人が並ぶ後ろには性の多様性を象徴する「虹」がかかっている。駅や学校、電車内などに掲示し、12月1日付の新聞広告としても掲載された。

 テレビやインターネットのCM用の動画もある。4人のまわりに大勢が集まってくる。同性同士のカップルの姿も。「みんな違って、みんな素敵だね/みんなの違いを認め合えば、みんなの笑顔が広がるのだ」というナレーションが流れる。

 滋賀県は今春、人権啓発のための広告制作を、提案内容を審査して決める公募型プロポーザル方式で発注した。要件は、幅広い世代に伝わることや、人権について考えたり、行動したりする気づきを提供することなど。「性の多様性」に関する参考資料も添付した。応募した4社から選ばれたのが、宮川印刷(大津市富士見台)の提案だった。

 どうして制服だったのか。そ…

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