乗車したタクシーの運転手に因縁をつけ、暴行を加えるなどしたとして、警視庁月島署は11日、暴行と器物損壊の疑いで、東京都中央区佃、会社員、大森直樹容疑者(41)を逮捕した。調べに対し「運転手の接客態度が悪かったからやった」と容疑を認めている。

逮捕容疑は10月20日朝、乗車したタクシーで数回にわたり、20代の男性運転手の顔や腕を殴ったり、髪をつかんだりする暴行を加えた上、後部窓ガラス(約4万5千円相当)を手でたたいて割ったとしている。

月島署によると、大森容疑者は酒に酔った状態で港区六本木の路上から乗車。カーナビに住所を入力した運転手へ「遠回りちゃう?」などと因縁をつけ、約30分間にわたって「一生ぺこぺこせえや」「俺はいくらでも金がある」などと言いながら暴行を加えたとみられる。

助けを求めるタクシーの「SOS表示」を見た通行人の女性が110番通報したところ、窓ガラスも割ったという。事件当時の様子を撮影したタクシーのドライブレコーダー映像や現場の周辺の防犯カメラ画像などから大森容疑者が浮上した。

産経新聞 2023/12/11 13:52
https://www.sankei.com/article/20231211-5H7LJ4GB3ZIN3LSALJO5LBC5HQ/