暗証番号が不要な「顔認証マイナンバーカード」の申請が15日、始まった。高齢者や認知症患者など暗証番号の設定や管理が難しい人が主な利用対象。希望すれば誰でも申請できて、通常カードからの切り替えも可能だ。ただ、住民票などのコンビニ交付が利用できないなど通常のマイナカードより不便な点もある。

顔認証マイナカードは通常のマイナカードと外見はほぼ同じだが、カード追記欄に「顔認証」と記載される。マイナ保険証として使う場合、医療機関にある読み取り機で顔認証するか、窓口職員がカードの顔写真を目視して本人確認する。

政府は来秋に健康保険証を廃止してマイナ保険証に切り替えるが、認知症患者らからマイナカードの暗証番号の管理を懸念する声が出ていたことから、導入を決めた。

松本剛明総務相は15日の閣議後会見で、「一人でも多くの方に安心してカードを取得し、利用していただくための環境の整備を着実に進めたい」と述べた。総務省住民制度課によれば、初日の時点で自治体窓口で申請の際の混乱などは起きていないという。(大坪玲央)

産経ニュース
2023/12/15 18:32
https://www.sankei.com/article/20231215-WLMMAQQY4FLQZB6ZNNM6V4TNQI/
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