広島市がJR西広島駅(同市西区)の駅舎改築を機に南口に整備したバス乗り場。完成から2カ月余りで「使いづらくなった」との声が相次いでいる。利用者を行き先別に整理する白線がなくなり、「割り込む人が増えた」との不満も。市は利用者の要望を踏まえ、応急措置として路面にテープを貼ってしのいでいる。

11月中旬の夕暮れ時。大迫団地、共立ハイツ、高須台の3方面行きが一つになったバス乗り場で、約20人が一列に並んでいた。バスが到着すると、その方面へ向かう人だけが列を崩して抜け出し、乗降口へ。買い物帰りの男性(78)は「列が意味をなさない。割り込む人も増えた」とこぼした。

かつての乗り場は「大迫」「共立」といった具合に白線が引かれ、利用者は行き先別に列を作って待っていた。バスを運行するエイチ・ディー西広島によると、新たなバス乗り場の整備後に寄せられた意見では、この白線の復活を望む声が最も多かったという。工事を担った広島市は今月8日、路面にテープを貼り、利用者に行き先別に並んでもらえるよう応急措置をした。

市交通施設整備部は「点字ブロックを新設する必要があり、その後に考えた塗装と重なる設計になったため白線を引くのを見送った」と説明する。一方で、白線の必要性は認識しているとし「テープの効果を踏まえ、JRやバス事業者と話をしていく」としている。

順番待ちで困惑する人が増えた西広島駅のバス乗り場
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12/17(日) 11:04 中国新聞デジタル
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