滋賀県警草津署は今年6月29日、同県大津市の会社員・中西大樹被告(31)を強制性交などの疑いで逮捕した。6月22日、被告は同県栗東市のアパートに30代女性を連れ込み、手足を粘着テープで縛った上で、性的暴行を加えた。被害女性には鼻部、顎部、頸部に擦過傷などのケガを負わせたというもの。

 中西被告は警察の取り調べに「間違いありません」と素直に容疑を認めていた。

 事件現場のアパートは、被告の自宅でも、被害女性の自宅でもないという謎が多かった本件。『週刊女性』は事件発生時から取材していて、中西被告が不動産会社社員で賃貸営業担当者だったため、物件を内見中の女性客を襲ったのではないかと推測した。

 だが、前述の公判でまったく違う真実が明らかになった。中西被告が毒牙にかけたのは、同僚の30代女性Aさん。被告はAさんとともに行った空き部屋の水道検針で凶行に及んだというのだ。

 検察官の冒頭陳述によると、被告は犯行日の前日に事件現場である空き部屋を訪れていて、

「ロープ、粘着テープ、三脚に固定したビデオカメラ、猿ぐつわなどを室内に用意していたようです

犯行日から遡ること3か月、周到な準備は始まっていた。中西被告は大手ショッピングサイトでバイブレーター、ローション、SM用の拘束具など犯行で使用する道具を購入していたのだ。

 事件当日、Aさんがアパート裏にある水道の検針を始めたところ、背後からAさんの頭に布状の袋をかぶせて、いきなり殴る蹴るの暴行。そのまま“空き部屋”に引きずり込んだ。そして中西被告はAさんに「俺は4人殺したことがある」などと徹底的に脅してから、性的暴行に及んだ。その詳細は、出廷しなかったAさんに代わって検察が読み上げた供述調書によって明かされた。

『口淫(こういん)させられ、口内で出された精液を飲まされました。“(すべての行為を)録画している”とも伝えられた。バイブレーターなどいろいろな性具で長時間、もてあそばれました。そして、拘束されていた両足の粘着テープを剥がされて、性交させられた。“避妊具をつけることを約束する”と伝えられたが、性交後に口淫させられて、避妊していないことがわかった』
https://www.jprime.jp/articles/-/30340?display=b