東京地検特捜部による自民党二階派の家宅捜索を受け、小泉龍司法相は20日、同派を退会した。検察を指揮できる法相が捜査対象の組織に所属することへの批判をかわす狙いだが、派閥離脱では不十分との見方が強い。岸田文雄首相の対応にも批判が強まっている。

 小泉氏は退会理由について「公平公正に職務を遂行していくのが役割。国民の目から見たときに誤解が生じないよう派閥を退会した」と記者団に語った。小泉氏と一緒に取材に応じた中野英幸法務政務官も二階派を退会。両氏は「職責を果たす」と辞任は否定した。

 小泉氏は、2005年の郵政民営化法案に反対し、自民党を離党した。自民党に復帰できないまま特別会員として二階派に所属し続け、17年には二階俊博幹事長のもとで復党。今年9月の内閣改造では二階派の推薦で初入閣を果たした。小泉氏によると、退会の意向を伝えたところ二階氏は「職務にしっかり専念してもらいたい」と応じたという。

 ただ、閣僚交代に比べ派閥退…

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朝日新聞 2023年12月21日 6時30分
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