職務質問しようとした13歳の少年を転倒させ、頭部を踏みつけたとして、兵庫県警は、阪神方面の警察署地域部門で勤務する50代の男性巡査部長を11月21日付で本部長訓戒処分とした。県警は同日、特別公務員暴行陵虐容疑で書類送検し、巡査部長は依願退職した。神戸新聞社の情報公開請求で分かった。

県警によると、9月21日午前5時ごろ、阪神間のコンビニから「タクシー待ちをしていたら中学生6〜7人に絡まれた」と110番があり、巡査部長が現場に到着。逃走した少年を追跡し、乗り捨てた自転車を調べていたところ、少年が戻ってきた。

巡査部長は、少年の襟元をつかんであおむけに転倒させ、頭部などを2〜3回踏みつけたという。その後、少年を立ち上がらせて職務質問を始めたが、少年が現場に来た別の警察官に「暴行された」と訴えて発覚した。

県警の調べに、巡査部長は「少年の態度に腹が立った。逃げたことが許せなくてやり過ぎた」などと説明。少年に目立ったけがはなく、家族からも被害の申告はないという。

12/22(金) 17:28 神戸新聞NEXT
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